第10回 すこやか橋本まなびの日
平成30年11月25日(日) 午前9時30分より和歌山県立橋本体育館にて、「豊かな感性とたくましく生きる力を育み、生涯にわたって心豊かに過ごしていくために、地域の中で世代を越えて学び、心身ともに健康な人づくり、温かいふれあいの地域づくりの契機とします」を趣旨としてすこやか橋本まなびの日が開催されました。
伊都歯科医師会では、歯科健診、歯と口の健康相談及び歯の模型作りの各コーナーを設けました。
総来場者数2230名のうち、歯科健診では、子供からご年配の方まで252名の市民の方が参加され、お口の健康についてのアドバイスを熱心に聞いておられました。
食生活を豊かにするためには、食べられるお口にする事です。そして食べられるお口に必要なのは、出来るだけ多くの歯が残っていることです。
80歳で20本以上の歯を保つことを目標とした8020運動は、20本以上の歯があれば食生活にほぼ満足できるとの結果をもとに行われています。
このような健診事業の目的は、歯を失う原因であるむし歯と歯周病を早期発見し、予防に対する正しい知識・情報提供を行い、生活習慣を見直して頂くことにより、歯の健康状態が維持され、多くの歯でしっかり噛めるようにすることにあります。よく噛んで食べることは、メタボリックシンドローム、認知症予防に効果があり、特に歯が多く残っている人では、認知症の発症や転倒する危険性が低いことがわかっています。また、おいしく食事を楽しむには、歯を残すことと同時にかみ砕く(咀嚼)、飲み込む(嚥下)といったお口の機能も重要で、これらの機能の低下は生活の質に大きな影響を及ぼします。お口のささいな衰え(オーラルフレイル)を放置してしまうと全身的な機能低下が進み、要介護のリスクが高まることから、健康寿命を延ばすには「歯を残すこと」と「お口の機能を保つこと」の両輪で取り組んでいく必要があります。
また、歯の模型作りのコーナーでは、子供たちがこの模型作りを通して、歯の構造をよく理解し、自分の歯や口の健康状態に少しでも関心を持ってもらえたのではないかと思われます。そして、この経験を活かし、健康上の問題について自ら考え、歯みがきや食生活などの生活習慣を主体的に改善できる力を身につけ、更に生涯を通じて健康で活力のある生活を送れることを願っています。
第3回市民公開講座・健康フェスタin伊都・はしもと
H 30年10月28日(日) 九度山町ふるさとセンター・中央公民館にて、「増え続ける糖尿病を学ぼう」と題して、第3回市民公開講座・健康フェスタが開催されました。
市民講座Ⅰ
演題:「コントで学ぶ糖尿病」
講師:中村 直登 先生 (済生会京都病院 病院長)
糖尿病に関する基礎知識、治療のための食事の取り方、継続できる運動の方法、薬との付き合い方など、市民の皆さんが楽しみながら正しい知識を身につけられるよう、コントでわかりやすく解説して頂きました。中でも日々健康を保つためには転倒による入院や寝たきりにならないことが大切と述べられました,毎日少しの運動を継続することを強調され、軽いスクワットを毎日10回続けるお話は印象的でした。
市民講座Ⅱ
演題:「 本当はコワイお口の病気-口腔と全身とのかかわり 」
講師: 大亦 哲司 先生 ( 紀南病院 歯科口腔外科 主任部長 )
歯周病が糖尿病を悪化させ、歯周病を改善すると糖尿病も改善される事、歯周病菌が血中に流れ込み心内膜炎を起こすと共に、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞発症のリスクが高まる事、 また、口腔がんを発症する傾向の口腔疾患や口腔がんの治療法、口腔ケアを行うことで誤嚥性肺炎の発症を抑え、手術前に行うことで術後の経過が良くなる事など、口腔がん、歯周病と全身の関わりについて幅広く説明して頂きました。
伊都歯科医師会では、別室にてブースを設け歯科健診を行いました。70名の方が来場され、むし歯や歯周病、歯並びの不正、舌痛症など、様々な歯と口の健康相談を受けました。
その他、各団体でも様々なブースが開かれました。
「第66回よい歯を育てるコンクール」
伊都歯科医師会の歯と口の健康週間の行事として、「第66回よい歯を育てるコンクール」
を平成30年6月7日(木)高野口小学校体育館にて開催致しました。
本年度参加校は、伊都地方の24小学校から代表児童134名、引率の先生50名の参加を得て
行われました。当日、8時半よりコンクールが開始され、前年度団体の部優勝の妙寺小学校より
優勝カップが返還され、この後各学年に分かれて審査を行いました。
会場には各幼稚園、小学校、中学校の園児や児童・生徒より選出された「歯と口の健康に関する
図画ポスター展」も同時開催され、生き生きとして力強くまた、繊細で鮮やかな内容など様々な
素晴らしい作品でした。
会場には下記の歯に関する様なテーマのブースが設けられ、それぞれ楽しく体験学習をしました。
「お口の中をのぞいてみよう」:CCDカメラを使用し、お口の中の様子を観察
「歯医者さんになってみよう」:治療用患者模型や練習用治療用具を使い、歯医者さんの治療を体験
「よい歯博士検定」:歯と口に関するクイズに答え、その知識を習得
「歯の模型をつくる」:歯のペーパークラフトを作製して、歯の構造を理解
「歯ブラシの歴史」:歯ブラシの歴史に関するポスターを掲示し、その内容を理解。
学習の時間として全学年対象に岡田先生による「動物の歯とその大切さ」というテーマで講演が行われ、
様々な動物の歯の生え変わりや役割、形状などから話を展開し、人間にとって如何に歯が大切なもので、
むし歯にならないためにはどうするかなどイラストや写真で説明し児童らの興味を引いていました。その後、
低学年と高学年に分かれ、低学年は「つばってなあに」というテーマで歯科衛生士の方々が、かみしばいを
使ってわかりやすく、つばの大切さを説明し、高学年は引き続き岡田先生の「歯と口のクイズ」という内容で
講演し、それぞれ盛況に進みました。
その後、表彰式となりました。
団体の部
一位 九度山小学校 二位 三石小学校 三位 城山小学校
個人の部でも、各学年の1位~3位の表彰が行われました。
今年度の「よい歯を育てるコンクール」も無事盛大に開催することができました。
ご協力頂きました各小学校の先生、教育委員会等関係各位に心より御礼申し上げます。
第10回和歌山県家族でよい歯のコンクール
平成30年5月31日(木)14時より橋本保健所において「第10回和歌山県家族でよい歯のコンクール」を開催しました。
当コンクールは、歯と口が健康な状態に保たれている幼児とその家族の方を選出し表彰することで、歯と口の健康づくりの意識向上を図ることを目的としています。
昨年、伊都地方の3歳6ヶ月歯科健診を受診された幼児の中で、そのご家族共々歯と口の健康が、良好な状態で維持されている方々を選出しコンクールに参加して頂きました。
今回、9家族18名を慎重に審査し、このうち1組の家族を伊都地方代表として、県審査会(第2次選考審査会)に推薦致しました。また参加頂いた家族全員が橋本保健所長・伊都歯科医師会会長より表彰されました。