「難病のこどもたちの夢をかなえるキャンプ」に参加
公益財団法人 日本財団 TOOTH FAIRYが主催された
「難病のこどもたちの夢をかなえるキャンプ」に参加してきました
これは「Ⅰ形糖尿病」のこどもたちを対象としたサマーキャンプで、
8月3日に日高郡の白崎少年自然の家で開催されました。
このキャンプは小児糖尿病のこどもたちがキャンプを通じて「病気との正しい付き合い方」
を学び、「同じ病気を持つ仲間をつくること」を目的に開催されました。
ご存知のとおり糖尿病は歯周病や歯肉炎の大きなリスクファクターであり、
お互いの病状を悪化させる因子として、喫煙に次いで危険性が高いことが、一般的にも認知されています。
また、インスリンの投与により口腔乾燥をひきおこしやすく、虫歯のリスクも高いといえます。
今回のキャンプ参加者は、小児糖尿病のこどもたち(3~17才)ですが、成人同様口腔ケアが大切なことは変わりありません。
そこでキャンプのなかで「一生自分の歯で食べよう」と題して口腔ケアの講義と簡単な口腔チェックを、
ボランティアとして和歌山県歯科医師会より参加させていただきました。
こどもたちの口腔内をみてまず感じることは、健康意識が非常に高いこと、
10数名の検診結果で歯肉炎に罹患しているこどもが1名もいませんでした。
これは、ひとえに日々強い健康意識をもちブラッシングを慣行していなければ、なしえることではありません。
これは、日々の臨床の中でもすばらしい結果であったといえます。
また「病気と闘いながらも未来への希望と夢を持ち明るく前向きに生きていく。」こどもたちとの会話の中で、
われわれは“生きる力”を強くかんじとることができました。
若者の社会貢献の意識の高まる中で、このこどもたちが社会にでて不自由なく活躍できる社会でありたい。
みんなの未来をみんなで守りたい、われわれ歯科医師会もそう切に願います。